※待雪姉妹は5年前に両親を飛行機事故で亡くして以来、両親がかけていた生命保険と長女みらいと次女ゆきの給料、三女たまきのバイト代でやりくりしてきたが、両親が残してくれた家(明治築)の固定資産税と修繕費に加え、みらいの長期失業により、待雪家の財政状況は悪化している。
待雪みらい
(まつゆき みらい)
25歳。待雪四姉妹の長女。現在失業中。
ハウスキーパースクールを卒業後、メイドとして働くものの天性のドジっ子気質の為、高価な皿やら壺やらを割りまくり、数々の職場をクビになってきた。(ブラックリスト入りしている)
ツブヤイター(SNS)が趣味で、雇用先の内情を呟くなど(この事もクビになる一因となっている)はっきり言ってメイドとしての適性は皆無。
毎日を自堕落に生きていきたいと考えている。
酒に逃げる癖があり、ゆきとたまきが納税用に隠しておいたお金を探し当てることができる特殊能力を持つ。
待雪ゆき
(まつゆき ゆき)
22歳。待雪四姉妹の次女。 くるり第一銀行くるり橋支店の窓口業務に籍を置くOL。
『まつゆき ゆき』という、ちょっぴりふざけた名前を幼少期の頃にからかわれた事がきっかけでグレ、『スノーデビル』と呼ばれる悪逆非道のガキ大将となった。
今は更生し真面目にOLをやっているが『スノーデビル』時代の名残で、くるり町中の同学年の男子から未だに恐れられている。そのせいか彼氏いない歴22年。
ランチに誘ってくれた鏑木レン(男子から誘われたのは初めてだった)に恋心を抱く。
待雪たまき
(まつゆき たまき)
17歳。待雪四姉妹の三女。
長女みらいが無職のため、少しでも家計を助けるべく幾つものバイトを掛け持ちしている。
みらいの失業給付の支給が終了してからはボンビーに拍車がかかり、ひと月近く大根おろしだけで過ごしたことも。そのせいか食に関しては貪欲で食が絡むと『めしモード』に突入する。
賞味期限切れの食品などを食べ続けたおかげで食中毒にならない身体となった。
貧乏においては、自分よりも下(修二)がいることを心の拠り所にしているらしい(笑)
香山家とは家族ぐるみのつきあいで、ひまとは幼馴染で親友。
特待生として私立くるり学園に通っている。
待雪すず
(まつゆき すず)
14歳。待雪四姉妹の四女。
長女のせいでなかなかボンビー生活から抜け出せないため、絶望している。
そのため玉の輿を真剣に狙っており、石油王と結婚してドバイで優雅に暮らすのが夢。
自分が可愛いことを十二分に分かっており、その可愛さを最大限に利用しようとする腹黒さをもつ。
心愛とは幼馴染で親友の間柄。G(黒い悪魔)の出現にナーバスになった心愛に『Gの撃退法(素手でパーンとヤル)』を披露し、心愛にドン引きされた。
※香山家は、両親と四姉妹の六人家族。四姉妹の外見はそっくりである。
香山 薫
(かやま かおる)
45歳。香山家のパパ。
愛妻家で娘達を溺愛しており、娘達が絡むと非常識人に変貌する。
娘達が結婚しても皆(旦那抜き)で仲良く暮らすつもりである。
香山家の家訓『朝ご飯は家族で一緒にとる』を、どんなときも欠かさず守る(守らせる)。
世間では評判のビジネスマンで『週刊だいあもんど』(超有名ビジネス雑誌)にインタビュー記事が載るほどの有名人。
香山まりも
(かやま まりも)
年齢は企業秘密。香山家のママ。
パパとは学生結婚で今でも超ラブラブ☆
家事は万能で、特に料理の腕はパパ曰く「三ッ星レストラン並み(*^_^*)」。
非常におっとりとした性格で、話すのも動作もスローペース。
家族をこよなく愛しており、家族に仇なす者には容赦なく鉄拳を振るう(笑)
香山櫻子
(かやま さくらこ)
25歳。香山家長女。
くるり第一銀行総務部企画グループ特命担当係に籍を置く、バリバリのキャリアウーマン(死語)。
くるり銀行で唯一、不祥事を暴く特命を受けて動く。その為、保身に走る上役達からは煙たがられているが、そんなものは全く意に介さない鋼の精神力の持ち主。
仕事はできるが家事全般においては無能。
朝はママに起こしてもらわないと起きられない(笑)
香山梨香
(かやま りか)
24歳。香山家次女。
秘密派遣組織『HHS』の特殊作戦部に所属する特殊派遣社員。
コードネームは『マネリカ』。どんな任務もこなす組織のナンバーワン。
パパママと姉のことを尊敬しており、パパママの事を「父(ちち)母(はは)」と呼び、敬語で話す。
パパママが甘い分、妹達には厳しく接しているが、ひまには相当手を焼いているようだ。
使えない部下ジャックと櫻子が交際していると知り、衝撃を受ける。
香山向日葵
(かやま ひまわり)
17歳。香山家三女。
愛称“ひま”。
『面白いもの』と『コタツ』が好きな飄々とした女子高生。
パパの反対もなんのそので、ドーナツショップ『クルリードーナツ(通称クルド)』で、たまきと一緒にバイト中。
携帯はガラケー。
一応、かける君というカレシがいる。
香山心愛
(かやま ここあ)
14歳。香山家四女。
『可愛いもの』好きな女子中学生。
『可愛いもの』を手に入れる為には手段を選ばない。
成績優秀でドライな性格の持ち主。
G(黒い悪魔)が大っ嫌いで度重なる自宅でのG出現事件により、すっかりトラウマになってしまった。
スマホを持ちたいがパパに反対されているため、説得したいと考えている。
シャルル・ミラモンド・柚子原
(シャルル・ミラモンド・ゆずはら)
17歳。香山四姉妹とは、いとこ同士。
まりもママのお兄さんの子供で、フランスからの留学生(お兄さんの奥さんがフランス人。家族はフランス在住)。
日本に来た当初は香山家で暮らしていたが、四姉妹たちから逃れるため、くるり荘で一人暮らしをしている。週末は香山家で一緒に食事をとることをまりもママと約束している。
特技は女装(笑)
※苺宮家は、旧華族で世界的に事業を展開する「苺宮財閥」の総本山。
苺宮 彰
(いちごみや あきら)
17歳。苺宮財閥総帥の息子。
跡取りとして幼い頃から英才教育を受けており文武両道。
後継者としてのプレッシャーや、らぶりんからのストーカー行為により、ストレスが溜まりまくっている。
Kurutube(動画共有サイト)でお笑いコントを見ることが唯一の息抜きとなっている。
修二とは中学以来の親友で、ひまやたまきとも中学からの付き合いで仲が良い。
苺宮紗由里
(いちごみや さゆり)
18歳。彰のお姉さん。
16歳で社交界デビューを果たした正真正銘のスーパーお嬢様。
留守がちな両親になり替わり、弟を立派な苺宮家の跡取りにしようと奮闘している。(彰は迷惑しているようだ)
笑い上戸ですぐ顎を外してしまうので、顎関節症になるのではと執事達に心配されている。
ちなみに愛用武器は苺宮家特製『はりせん』。
森野くま
(もりの くま)
年齢不詳。苺宮家のベテラン執事。
普段は可愛いクマの姿だが、肉を食べると人間の姿に変身し、満月を見るとクマの姿に戻るという特異体質の持ち主。
食事療法とセラピーによりベジタリアンになったが、たまに野性に戻り紗由里のディナー用の高級肉を貪り食べては、紗由里の逆鱗に触れている。それでも平然としていられるほどメンタルが強い(笑)
最近は、ストレスが溜まりまくった彰に絡まれ、あげくにいろんな無茶ぶりもされるので、気苦労が絶えない。
相馬タクミ
(そうま たくみ)
30代半ば。元銀行員の新米執事。
銀行員時代にストレスから自律神経失調症になり退職。
休養の後、何故か執事に転職した変わり者。
森野の指導の元、新米執事として頑張っていたが、銀行員時代の部下でストレスの原因である、ちゃおが相馬を追いかけ苺宮家のメイドに転職してきたことから、彼のストレス値はまた上がりつつある。
離婚歴があり、現在は独身。森野と違ってメンタルがすこぶる弱い。
食べ歩きが趣味で、常にグルメガイドを持ち歩いている。
花咲ちゃお
(はなさき ちゃお)
27歳。新米メイド。
元銀行員で相馬の部下だった。
転職した相馬を追いかけて、苺宮家のメイドに転職した。
相馬に嫌われていたが、本人は「可愛い部下」と思われていると思い込んでいる。
不真面目だが要領がいいので、ソツなくメイド業をこなしている。紅茶ソムリエの資格を持っており、非常に美味しい紅茶を淹れることができる。
そのおかげで、紗由里のお気に入りメイドの一人となっている。
熊野ぷう
(くまの ぷう)
年齢不詳。苺宮家に先代から仕えるハウスキーパー。
メイドを取り仕切り人事権も持つ。
また、メイドが仕事に必要な鍵の管理など、屋敷の管理の全責任を負う。
森野とは茶飲み友達であり、よく森野のグチ(笑)を聞いてあげている。
森野と同じく、肉を食べると人間に変身するという特異体質の持ち主だが、セラピーにより完全にベジタリアンとなったため、人間になった姿を誰も見たことがない。
※私立くるり学園は開校50年の男女共学の私立中高一貫校。附属大学への内部進学もある(成績が悪いと上がれない)
特待生は授業料が免除される(特待生になるには上位3位以内に入らなければならない)
高等部ではバイト(芸能活動も含む)が認められている。
杏谷さゆ
(あんずや さゆ)
17歳。愛称“さゆゆ”。
修二とは幼馴染。たまき・ひまとは中等部からの付き合い。
くるり町で唯一の自称「美しすぎるネクロマンサー」。(両親は違う町でネクロマンサーをやっているため、現在一人暮らし)
家が代々ネクロマンサー(死霊魔術師)の家系だったので世間から不気味がられているが、本人は全く気にしていない。
勉強が大嫌いで成績は底辺だが、ネクロマンサーとしては優秀で年収800万を稼ぐほどのやり手。常にスケルトン(ホネ美)を使い魔として使役している。
桃園らぶ
(ももぞの らぶ)
17歳。愛称“らぶりん”。
私立くるり学園には高等部からの編入だが、すぐにたまき達と仲良しになった。
ゲームオタクであり、なかでもオンライン乙女ゲーム『イケメン☆スクール』をやり込んでいる。攻略サイトも作っており、そのサイトは1日に150万アクセスを超えるほどの大人気ぶりで『乙ゲー界の女帝』と呼ばれている。
2次元の男子にしか興味がなかったが、苺宮彰に一目惚れをし、彰との恋愛フラグを立てる為にストーカー化している。
桐谷修二
(きりたに しゅうじ)
17歳。彰の親友。
天涯孤独で極貧のため、バイトに精を出す苦労人。
そのためお金に貪欲で、お金が絡むと『カネモード』が発動する。
成績優秀で特待生として、私立くるり学園に通っている。
彰とは中等部からの付き合いで親友同士。さゆゆとは幼馴染。
さゆゆの年収の高さに惹かれ、ネクロマンサーとして弟子入りしようとするが、生理的にアンデッドが受け付けず泣く泣く断念した。
意外にも絵の才能があり、コンクールに入賞するほどの腕前。
山﨑かける
(やまざき かける)
山﨑家長男。ひまのカレシ(一応・笑)。
香山家とは母親同士が仲が良いこともあって、幼い頃から交流があった。
ひまのカレシになってからは、香山パパから常にマークされている。
学園では生徒会役員でもないのに姉にこき使われている。
うっかり(?)姉に暴言を吐いては、学園中を追いかけ回され、そのおかげで脚力が鍛えられた(笑)
滝沢ジェニー
(たきざわ じぇにー)
34歳。私立くるり学園高等部の数学教師。
全く勉強をしない問題児さゆゆに手を焼いている。
実は、文房具メーカー『タキザワ文具センター』創業者の孫娘でお嬢様。
昔、親のコネでファッションモデルをやっていたが、若いモデルの台頭により仕事が激減、モデル業界を引退して教師に転職した。
その後、現在の夫と結婚し一人息子のかけるをもうける。実家暮らしなので優雅な暮らしを送っている。
紗由里とはお嬢仲間だが、あまり仲は良くない。
※「ネクロマンサー(死霊魔術師)」⇒死体や霊魂を操る魔術師。死体にかりそめの命を吹き込み、ゾンビやスケルトンとして使役したり、悪霊を使ってたたりを起こしたりする。死霊魔術は魔術の中でも最も邪悪なものとされている。優秀なネクロマンサーになると、自ら人格と知能を持つアンデットモンスターを作り出すことができる。年収は500万~1500万らしい。
※「アンデッドモンスター」⇒かつて生命体であったものが、既に生命が失われているにもかかわらず活動する、超自然的な存在のこと(Wiki参照)
※「文房具メーカー『タキザワ文具センター』」⇒くるり市くるり町に本社を置く文房具専門店。
※くるり町は物語の舞台である地域。
くるり市の南部に位置し、北に山、南に海と、山と海に挟まれた街である。
鏑木レン
(かぶらぎ れん)
23歳。
くるり第一銀行総務部企画グループ特命担当係所属。
今年、入社したばかりのピカピカの新入社員。
香山櫻子の部下として配属された。
基本チャラいが、仕事は真面目にこなしている。
櫻子に憧れており、よく、勝手に妄想しては勝手に自爆している。 くるり町外の出身の為、待雪ゆきの過去を知らず、そのため、彼女にも普通に接することができる。
ジャック・パウアー
(じゃっく・ぱうあー)
28歳。
秘密派遣組織『HHS』の特殊作戦部に所属する特殊派遣社員で、マネリカの部下であり頭痛の種。
何故か『24時間』というタイムリミットを自分に課しており、常に急ぎ強引に事を運ぼうとするので、現場スタッフ達から大変迷惑がられている。
その事が原因で特別委員会にかけられたこともある。
また任務の成功率も低く、任務失敗の度にマネリカから鉄拳制裁を受けている。
職場に私的な問題(恋人との喧嘩とか)を持ち込むことが多い。
ホネ川ホネ美
(ほねかわ ほねみ)
年齢不詳。(※もう死んでいるので)
さゆゆに使役されている高度な知能を持ったスケルトン(アンデッドモンスター)。
生前は女の子だったそうで、女子力が高い。
自身が着けているリボンやスカートは、全てホネ美による手作り☆
ホネ士ホネ太という彼氏がいる。
アラ子さん
(あらこさん)
年齢不詳。フルネームも不明。
修二とシャルルの下宿先『くるり荘』の女主人。(下宿人は現在、修二とシャルルの二人のみ)
下宿人の食事や身の回りなど、献身的に世話をする。
和食が得意で、なかでも『具だくさん味噌汁』と自家製梅干し入りおにぎりは絶品らしい。
※「くるり第一銀行」⇒くるり町に本部を置くメガバンク第三位の大手銀行。ぷち第一銀行とくるり中央銀行が合併して誕生した。
※「くるり荘」⇒学生向けの下宿。朝夕2食付きで家具類も備え付け、寮母が生活をサポート。